漬け物の味の要素をイメージしたビジュアル

RECIPE / REFERENCE

漬け物の味

漬物の味は単なる調味料の味ではありません

塩味

漬け物の基本になる要素で、保存性にも深く関わります。

歯切れ

野菜の組織変化によって、カリカリ・ポリポリ・シャキシャキとした食感が生まれます。

色どり

素材由来の色や成分の働きによって、見た目のおいしさにも差が出ます。

風味

糖や乳酸菌、脂質、たん白質などの変化が、漬け物らしい香りや奥行きをつくります。

TOTAL FLAVOR

漬け物の味は、ひとつではありません

漬け物の味は、塩味、甘味、歯切れ、色どりなどを含んだトータルな風味です。
単なる調味料の味ではなく、素材そのものの変化や、漬け込みによって生まれる香りや食感まで含めて、おいしさが形づくられます。

TASTE FACTORS

味を形づくる主な要素

紙面で並んでいる要素を、スマホでも読みやすい形に整理しています。

塩味

漬け物の基本になる味

「塩梅よくつかる」と言われる通り、漬け物は塩が基本です。
保存性の面では、塩の浸透性作用が大きく、ほかにアルコール、糖、糖アルコールなども関わります。
また、重石も浸透性作用を助ける役目として大切です。

歯切れ

食感のおいしさをつくる要素

野菜のペクチンが、カルシウム(Ca)やマグネシウム(Mg)などと一緒になり、不溶性ペクチンに変わることで歯切れが良くなります。
カリカリと漬け上がった小梅、ポリポリとした新漬たくあん、サクサクとしたキュウリの一夜漬、シャキシャキとした白菜漬など、食感の違いも漬け物の大きな魅力です。

色どり

見た目のおいしさにも関わる

ナスニン(ナスの色素)、鉄(ダイコン、カブラ等の着色原因)がミョウバンで固定されるので色どりがよくなります。
漬け上がった紫紺色のなす、真白なかぶら、カロチン色のにんじん、鮮やかな青さのキュウリなど、見た目の印象も味わいの一部です.

香辛料

風味に個性を加える

唐辛子、こしょう、山しょ、ゆず、梅酢、しそ、玉葱、しょうが、にんにく、レモン、バナナなどが使われます。

温度

おいしく感じやすい温度帯

常温のビールと、冷たいビールの差で考えるとわかりやすいように、漬け物にも食べておいしく感じやすい温度があります。
10℃〜15℃位が一番美味しい漬け物の温度範囲と伝えられます。
冷蔵庫で漬けた場合でも、水洗いしてテーブルに並ぶ頃が適温になります。

FLAVOR

風味は、さまざまな変化から生まれます

紙面の矢印図を、横スクロールなしで読めるように縦積みの流れへ再構成しています。

でん粉の変化

  1. でん粉
  2. 糖化(アミラーゼ)
  3. 糖化した成分
  4. アルコール
  5. エステルにつながる

乳酸菌の働き

  1. 乳酸菌
  2. 乳酸
  3. エステルにつながる

乳酸発酵の違い

  • ヘテロタイプでは、乳酸とアルコールが生成されます。
  • ホモタイプでは、乳酸のみが生成されます。

脂質の変化

  1. 脂質
  2. 脂肪酸(リパーゼ)
  3. エステル(一部)

糖類の変化

  1. 糖類
  2. アルコール(酵母菌)
  3. エステル(一部)

たん白質の変化

  1. 蛋白質
  2. アミノ酸(プロテアーゼ)
  • 漬け物の風味は、原料に含まれる成分が変化して生まれる複合的なものです。
  • 香りや奥行きは、単純な塩味だけでは説明できません。

SUMMARY

味わいは、塩味だけでは決まりません

漬け物のおいしさは、塩味、食感、色どり、香り、温度などが重なって生まれます。
紙面では縦並びだった内容を、Webでは要素ごとに整理し直すことで、意味が追いやすい形にしています。
元の資料も必要に応じてPDFで確認できます。

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